大画面で映像を楽しめるプロジェクター。
その映像をより綺麗に写せれば、更に迫力も増しますし、没入感もアップします。
この記事では、プロジェクターで投影した映像の映りが薄い、白飛びの原因と調整方法、映像がぼやける原因と解決方法、おすすめの画質調整などを解説します。
→心配無用「プロジェクターによる壁焼け、変色の解説」を読む
→Aladdin X2 Plus(旧ポップイン アラジン)の画質、映像設定の解説はこちら
壁にプロジェクターの映像を綺麗に映すコツ|凸凹、無地、代用品
「プロジェクターはスクリーンが必要」というイメージがありますが、壁に直接投影して楽しむ事も可能です。
プロジェクターの映像を壁に綺麗に投影するポイントは、こちらの3点です。
- なるべく無地に近い壁を選ぶ
- 白や白に近い淡い壁色を選ぶ
- 凸凹(でこぼこ)がなるべく無く、滑らかな壁を選ぶ
もしこちらの条件を満たす壁が無い場合は、ロールカーテンなどの代用品などを使用するのがオススメです。
関連記事:「スクリーンなし・壁にプロジェクター直接投影は可能|色、素材解説」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-on-wall
「プロジェクターのスクリーンの種類、使い方、代用品を解説」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-screen
プロジェクターによる壁焼け、変色の心配はなし
壁に直接プロジェクターの映像を投影して、壁が焼ける、変色するといった心配はありません。
壁の変色の主な原因は、太陽光による紫外線、タバコなどのヤニ汚れがほとんどです。
プロジェクターの光は、壁焼けや壁の変色の原因にならないので、ご安心ください。
プロジェクターの映りが薄い解決法
ここでは、プロジェクターの映像が「薄い」と感じる場合の解決法を解説します。
本体の性能(ルーメン、解像度)をチェック
明るい場所や、昼間などにプロジェクターの映像を投影すると、映りが薄く感じる場合があります。
プロジェクターの映像を、明るい場所でもくっきり鮮明に映したい場合は、プロジェクターの性能を確認しましょう。
明るい場所でプロジェクターを見る場合は、映像の明るさを表す「ルーメン(lm)数」が大きい製品を選びましょう。
また、投影する映像の細かさを表す「解像度」の数値も大きいほど、映像が滑らかに美しく見えます。
解像度が足りていないと、荒くぼやけて見える事もあります。
現在の主流である、フルHD(ピクセル数1920×1080)の解像度があると安心です。
使用する場所(部屋の明るさ、画面サイズ、投影先の種類)
プロジェクターを明るい場所で使用する場合も、ちょっとした工夫で映像を綺麗に映す事が可能です。
- 投影場所を窓から離れた所にする
- 投影面の周辺を暗くする
- 投影する画面サイズを小さくする
- ブラックスクリーンを使用する
などの工夫で、映像が綺麗に見やすくなります。
関連記事:「Aladdin X(旧ポップインアラジン)|プロジェクター・昼間や明るい部屋でも見えやすく」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/popin-hiruma-projector
プロジェクターの画質調整・色調節のコツ
画質調整には様々な種類があり、どれを調整して良いのか分かりづらい事もあります。
プロジェクターの画質調整ポイントや、色調節のコツを解説します。
プロジェクター搭載の画質モードを活用する
プロジェクターには、目的別の画質モードや、画質を自由にカスタムできる設定画面があります。
画質設定モードの例
- フォトモード
- シネマモード
- ゲームモード
など
製品によって、設定できる画質モードは異なります。
自分の目的に合ったものがあれば、ぜひ活用してみましょう。
プロジェクターの色調整は「明るさ、コントラスト比、色温度」が重要
プロジェクターを綺麗に映す色調整で押さえておきたいポイントは、「明るさ、コントラスト比、色温度」の3つです。
- 「明るさ」映像を、見る場所に合わせた明るさにする
- 「コントラスト比」画面のめりはりを調整する
- 「色温度(いろおんど)」映像や投影環境に合った色味に調整する
プロジェクターの画質を良くするコツは、こちらの記事で解説しています。
「プロジェクターの画質を良くするコツ|色調整、白飛び、解像度」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-gashitsu-yokusuru
プロジェクターの白飛びの原因・調整方法

プロジェクターの白飛びとは、「映像の明るい部分が調節を行った結果、真っ白く見えてしまう状態」の事を指します。
白飛びや色飛びを防ぐには、明るい部分の調整のみを行うのではなく、「コントラスト比」調整も一緒に行うのがコツとなります。
コントラスト比の調整で画面にメリハリを付け、明るい中でも色合いの階調(変化)が付くように調整しましょう。
プロジェクターの映像がぼやける原因と解決方法
プロジェクターで投影した映像がぼやけて見えるときの調整方法について解説します。
レンズが汚れていないか確認、掃除する
基本的な事ですが、プロジェクターのレンズが汚れていると、映像がぼやける、綺麗に映らない原因となります。
レンズの汚れには、クリーニングクロスやメガネ拭きなどの布で、傷つけないように軽く拭きましょう。
設置距離を確認して調整する
プロジェクターは、その製品ごとに推奨される設置距離(投影距離)があります。
設置距離とは、プロジェクター本体と、投影する面までの距離の事を指します。
この距離が使用するプロジェクターと合っていないと、映像を綺麗に映せず、ぼやける原因となります。
設置距離(投影距離)の例(100インチに必要な投影距離)
- 一般的なプロジェクター:約2.5m~3m
- 短焦点プロジェクター:約1.5m
- 超短焦点プロジェクター:約50cm以下
適切な距離が取れているか確認し、適した距離で設置しましょう。
ピントの調節をする
プロジェクターの投影距離を合わせても映像がぼやける場合は、ピントを調整しましょう。
調整方法は、リモコンや本体ボタン、スマホアプリなど製品によって様々です。
映像の解像度を確認、解像度が高いデータを投影する
投影距離やピントが合っているのに映像がぼやける場合は、映像の解像度を確認してみましょう。
プロジェクター本体の解像度より低い解像度の作品(映像作品や写真、スライドデータ等)の場合、ぼやけて見える場合があります。
この場合は、投影する映像ソフトやデータを、より解像度の高いものにしましょう。
長時間使用によるシミ(LCD方式での液晶焼け)

さらに、液晶焼けがシミのように、映像に斑点状に投影されてしまう事があります。
LCD方式での液晶焼けを防ぐには、本体の熱を冷ますことが必要です。
2時間に1回ほど、排熱のために投影を休憩することで、液晶焼けを防ぎやすくなります。
Aladdin X2 Plus、Aladdin Marcaの画質調整でより綺麗な映像を

投影する作品や環境に合わせた画質調整で、よりプロジェクターの映像を綺麗に楽しみましょう。
Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)の画質調整

照明一体型プロジェクター「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」は、豊富な画質設定が可能です。
明るい、標準、ソフト、ナチュラル、カスタム(輝度、飽和度、シャープネス、ノイズ低減、色温度)など、設定項目は多岐に渡っています。
アラジンの画質設定は、以下の手順で設定できます。
- 1本体を起動して投影される「ホーム画面」>「システム環境設定」>「映像設定」の順にメニューを選択する
- 矢印キーの左右でお好みのモードを選択してOKボタンを押す
- 設定が保存されたら、設定画面から移動して完了
Aladdin Marca(アラジン マルカ)の画質、壁色、凸凹調整
卓上型の超短焦点プロジェクター「Aladdin Marca(アラジン マルカ)」では、更に進化した画質調整が搭載されています。
壁色自動適応機能:色付きの壁に投影した際でも、白壁に投影時の色合いに近づくよう調整します。
凹凸自動補正:壁のでこぼこを感知し、自動で適した投影になるように調整します。 オートフォーカス:自動でピントを調整します。
シネマモード搭載のAladdin X専用のワイヤレスHDMI・Aladdin connector 2

Aladdin X専用のワイヤレスHDMI Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)は、プロジェクター本体と
- DVD/ブルーレイレコーダー
- パソコン(Windows、MAc)
- 家庭用ゲーム機
などの様々なメディア再生機をワイヤレスで接続します。
シネマモードでは、転送する画質を向上する事に特化し、より綺麗な映像を楽しめます。
ゲームモードでは、遅延を軽減しよりゲーム映像に没入できるように、リフレッシュレートが改善されています。
「Aladdin X専用 ワイヤレスHDMI Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)」
https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-wireless-hdmi-2