
実は様々なサイズや種類があるので、使用する場所や使用シーンによって適した製品が異なります。
この記事では、プロジェクタースクリーンの種類や家庭にある物での代用アイデアを解説します。
プロジェクターのスクリーンのサイズ、タイプ
サイズの割り出し方や特徴など、スクリーンを選ぶ際に気を付けておきたいポイントを解説します。・スクリーンの大きさ(インチ数)
・スクリーンの操作方法|手動、電動
・設置方法は、主に「自立型」「壁掛け(タペストリー)型」「吊り下げ型」
・画面の比率(16:9や16:10の違い)
・マスク(フチ)の有無 ・スクリーンの生地の違い
スクリーンの大きさ(インチ数)
投影する画像はどの位のインチ数が必要なのかは、「目線からスクリーンまでの距離」を測る事で算出する事が出来ます。画面の大きさが分かれば、用意するスクリーンのサイズも決まってきます。
視聴距離によるインチサイズ
視聴距離 | インチサイズ |
---|---|
200~240cm | 80インチ |
250~270cm | 90インチ |
280~300cm | 100インチ |
310~330cm | 110インチ |
340~360cm | 120インチ |
370~390cm | 130インチ |
400~420cm | 140インチ |
映像を見る場所から画面までの距離で画面サイズを割り出せたら、そのサイズのスクリーンが設置できる環境かどうかをチェックしましょう。
もしくは、投影したい場所で確保できる画面サイズを測り、プロジェクターを設置する場所(範囲)を検討するというパターンもあります。
スクリーンの操作方法|手動、電動
スクリーンの操作方法には手動、電動などの違いがあり、それぞれのメリットがあります。手動タイプ
手動でスクリーンの出し入れ(巻いたり広げたり)をするもので、費用を抑えつつ大きいサイズを得られるタイプです。軽量で電源が不要なのも魅力の一つです。
電動タイプ
リモコンなど電動で操作をし、スクリーンの出し入れを行うタイプです。スクリーンの引き出しサイズを設定しておける製品では、常に同じ高さにセッティング可能なのでとても便利です。設置方法は、主に「自立型」「壁掛け(タペストリー)型」「吊り下げ型」
スクリーンの設置タイプにも種類があり、大きく分けて3種類あります。自立型
スタンドなどを用いて、床に置いて使用するタイプのスクリーン。更に、セッティングにも三脚式、スプリング式といった種類があります。工事が不要で、設置や移動が簡単というメリットがある反面、毎回の設置作業が必要という側面もあります。様々な場所で設置したい場合におすすめです。
壁掛け型(タペストリー型)
壁にそのまま、タペストリーのように掛けるタイプのスクリーン。壁にフックを取り付けて掛ける、マグネットで貼り付けるなどの設置方法があります。吊り下げ型
天井などに吊り下げフックを取付け、そこから吊り下げるようにして設置を行うタイプのスクリーン。投影する場所が決まっている場所で使われる事が多いタイプです。操作方法を手動巻き上げ式にするか、電動巻き上げ式にするかでコストや使い勝手も変わって来るので、予算や使用状況に応じて選択しましょう。
画面の比率(16:9や16:10の違い)
画面比率はアスペクト比とも呼ばれ、映像の縦と横の比率(縦横比)の事を指します。よく使われる画面比率は4つ種類があり、使用シーンでも傾向が異なります。
ホームシアター使用
16:9(ワイドタイプ)
2.35:1(シネマスコープタイプ)
ビジネス使用
16:10(WXGAタイプ)
4:3(スタンダードタイプ)
現在の一般的な地デジ・アニメ・映画では「16:9(ワイドタイプ)」の比率、一部の映画では「2.35:1(シネスコタイプ)」がよく使用されています。
プロジェクターの使用状況に適した画面比率のプロジェクタースクリーンを選択しましょう。
マスク(フチ)の有無
マスクとはスクリーンのフチの事を指します。・ブラックマスク スクリーンが四方が黒い縁で囲われている
・マスクなし マスクフリーとも呼び、全面に黒縁がない真っ白なスクリーン
ブラックマスクタイプ(黒フチ)だと、映像がひきしまって見え、映画などとの相性が非常に良いです。

スクリーンの生地の違い
スクリーン生地自体にも、いくつか種類があるので、自分の見たい映像や好みに適したものを選びましょう。ビーズタイプ(回帰タイプ)
ビーズが敷き詰められたタイプのスクリーンで、投影された映像を、その光が入って来た方向に返すという特徴があります。この特徴により明るい部屋でも鮮明な映像を楽しむ事ができます。
ビーズの剥がれには注意を。
パールタイプ(反射タイプ)
投影された光を鏡のように反射する特徴のあるスクリーン。見た目は銀紙のようで、プロジェクターの光だけでなく周囲の照明などの光も反射するので、ビーズタイプ同様明るい部屋での使用に向いています。
マットタイプ(拡散タイプ)
投影された光を均一に全ての方向に反射するタイプのスクリーン。ホームシアターで一般的によく利用されるタイプです。均等に光が反射するので画質の安定性が期待できますが、周囲の照明の光も同時に拡散されるので発色が薄く見える事もあります。
周囲が暗いほうが発色は濃く保てます。
サウンドスクリーン(音響透過タイプ)
スクリーン生地の織り目の隙間または生地自体に小さな穴が開いており、音源からの音を透過するタイプのスクリーン。 スクリーンの裏側にスピーカーを設置して音を透過させるので、映像と音の一体感・臨場感を楽しむ事ができます。映画館で使用されているスクリーンと同タイプになります。
高性能ゆえに高価になる、生地の穴や織りの隙間が映像に干渉する事もある等の側面は踏まえておく必要があります。
プロジェクタースクリーンを自宅にあるもので代用
思いのほか高い、設置場所や使用しない際の保管場所で迷っている等で、スクリーンの購入を迷っている方も多く見受けられます。家庭にある物でプロジェクタースクリーンの代用が出来たら、手軽に大画面の映像生活がスタートできます。
まずはスクリーン無しで投影を試してみて、それからゆっくりスクリーンの購入を検討するという事も可能です。
ここでは、スクリーンの代用になる
・シーツ、テーブルクロス
・遮光カーテン、ロールスクリーン
・白い壁
などのアイデアを紹介していきます。
シーツ・テーブルクロス
プロジェクタースクリーンの代用にする際は・白系の色
・無地の物
がおすすめです。
シワがあると投影に大きく影響するので、使用する前にアイロンをかけましょう。
シーツやテーブルクロス生地が薄い布地の場合、遮光性は低くなるので、画像の映りがやや低下する場合もあります。
対策としては、室内を可能な限り暗くすると良いでしょう。
遮光カーテン・ロールスクリーン
遮光カーテンを代用するのも一つの案です。遮光カーテンの裏地の色味も影響のあるポイントで、白系より黒系の裏地の方が、より鮮明な映像に投影する事が可能です。
ロールスクリーンも、生地自体の平面性に優れているし、遮光性の高いものも多いので、スクリーンの代用としておすすめです。

サイズは要確認で、ロールスクリーンは窓サイズに合わせた製品は手軽に入手可能ですが、そうすると投影可能な映像サイズは、最大で75~80インチほどになります(ロールカーテンの幅180cmほど)。
100インチ付近の投影サイズを希望している場合は、ロールカーテンとしては特注サイズとなる事が多いので、コストパフォーマンスなどから要検討となります。
白い壁
壁が白色、あるいは白に近い色であれば、プロジェクタースクリーンとして代用が可能です。何かを設置する手間もなく、楽に代用できる方法と言えます。
もちろん、どのような色の壁面であっても投影は可能ですが、壁面の色に近い色合いはよく見えなくなってしまうので、やはり白に近いほうが投影には適しています。
壁に多少のデコボコがあっても、電気を消し、暗い中での投影であれば、そこまで気にならず映像を楽しむ事ができます。
薄い柄のある壁紙、クローゼットの継ぎ目を縦断するような形での投影なども、壁の状態や映す映像によって気にならない場合もあります。
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スクリーンや壁、様々な場所へ投影できるAladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)

・専用の短焦点レンズ搭載、台形補正などの調整機能であらゆる間取りで投影可能
・明るい場所、暗い場所、両方で使いやすい900ANSIルーメンで鮮やかな映像を映し出せる。
・解像度はフルHD、動きのある映像に強いDLPパネルで、動きのある映像やゲーム、スポーツ観戦などにおすすめ。
スクリーンや壁に投影している実例をご紹介します。




その他の投影実例はコチラ!
おうちde思い出プロジェクト https://www.aladdinx.jp/pages/ouchi-de-omoide
プロジェクタースクリーンは、プロジェクターの映像を綺麗に投影できるよう開発されているので、使用シーンに合わせたものを選んで快適に映像生活を楽しみましょう。
また、スクリーンの導入が難しい、検討中という事でも、代用アイデアを試されたり、むしろ壁に投影して空間に溶け込んだ映像を楽しむ方も増えています。
プロジェクターの使用目的などから、ぜひ適したスクリーンや投影場所を見つけられてください。