プロジェクターは目に悪い?TVとの比較した疲れや寝かしつけへの影響

2022.09.16

プロジェクターを購入してホームシアターを楽しみたい、子供の寝かしつけに使ってみたい…プロジェクターの使用目的は様々ですが、購入を検討中の方々からよく上がる疑問が「プロジェクターは目に悪くないのかな?」というもの。
ここではプロジェクターと目への影響について見て行きます。

そもそも目が悪くなる3つの原因

プロジェクターの目への影響は気になる所ですが、そもそも目が悪くなる原因とは何でしょうか。

パソコンやスマホの普及で現代社会は以前より更に目のトラブルを抱える人が増えている傾向があります。

更にあまり外出をせず室内で過ごす事も増えているのも、何かを見る、目を使う際の目と物の距離が近くなり近視などを引き起こしています。

長い時間、パソコンを使用したりテレビやゲームをしたり…目を休まず使う事が続くと、それは視力低下に繋がってしまいます。

近くを見続けてしまう

目と見るものの距離が短いと、脳が「近くを見るためのピントを合わせておきますね」と勘違いを起こしてしまいます。遠くを見る時にピントが合わせずらくなってしまうのです。

目を使った場合は定期的に休憩を入れて目を休ませる、外にも出て遠くを見るなど、目をリラックスさせてあげましょう。

見る対象をまっすぐ見ていない

テレビなどの見るものを正面から見ないで、斜めなど角度をつけて見る行為も目が悪くなる元です。まっすぐに見ない事で眼球が歪み、乱視の元に。

きちんと見る事ができないと視力の低下は急激に進んでしまいます。

暗い所で本を読んだり書き物をしたりする事も目にはとても良くありません。

この状態は大人だけではなく、小さな子供たちにも言える事です。

パソコン学習やスマホ、長時間の動画視聴など、昔には無かった目の酷使具合で大幅に視力が低下しています。

寝転んだり崩した姿勢でテレビなどを見るのはやめ、正しい姿勢で目を使うようにしましょう。

特に最近は子供の筋力低下も問題視されており、正しい姿勢をキープする筋力も低下していると言われます。大人も子供も背筋を伸ばして目を使いましょう。

また、なるべく明るい部屋で本を読んだり作業をするようにして目を守りましょう。

メガネやコンタクトレンズが合っていない

すでにメガネやコンタクトレンズで視力を補って生活している場合、使用を開始した頃と比べて度数が合わなくなっている事も多々あります。

度数が合わないものをそのまま使っていると、ますます目に疲労がたまり、視力低下の元になってしまいます。

この状態を避けるためには、定期的にきちんと眼科へ行き、視力検査を受けて現状を把握しておくと良いでしょう。

必要であれば処方箋ももらい、その時に合った度数のメガネやコンタクトレンズを作るのがベストです。 特に子供の視力低下は進行が速いので、1年に1回の検査ではなく半年に1回でもいいと言われています。

プロジェクターが原因で目が悪くなる可能性は低い

答えは「プロジェクターが原因で目が悪くなる可能性は低い」です。

理由は大きく分けて2つあります。

大画面なので近視になりにくい

プロジェクターは一定の距離を取ってスクリーンもしくは壁面に画像を投影して使用します。

画面と目との距離は自動的に長くなるので「近視」になる状態を低くできます。

よく使うスマホやタブレットなどは手元で操作をするため、目との距離が近く、眼精疲労に陥りやすくなります。加えて目と近いので近くにばかりピントが合うようになり、遠くを見る事は苦手となってしまいます。

スマホを見ている時と前方のスクリーンを見ている時。2つのシーンを想像してみると目の疲れ具合の違いは歴然ですね。

光を直接見ないので目に優しい

テレビやスマホはその画面自体が光っており、その画面を見つめるので光を直接見る事となり、目へかなりの負担となってしまいます。

逆にプロジェクターの場合は本体から投影した光をスクリーンもしくは壁面に映して見るので、直接光を見るわけではありません。よって目への負担が少ないと言われています。

テレビよりもスマホの方が目に悪い理由

テレビとスマホ、どちらが目に悪いのでしょうか?
結論から言うと、スマホの方が目に悪いと言えます。

その理由を説明する前に、まず私たちの目でものが見える仕組みと、目が悪くなる(=視力が低下する)理由について説明します。

目が見える仕組み

私たちの目の中には、水晶体、網膜などの部位があります。

目が見える仕組み

まず、外から入ってきた光は、目の中にある水晶体を通って、網膜にたどり着きます。
網膜に届いた光が、視神経を通じて脳に情報として伝わることで、目が見える仕組みになっています。
水晶体はレンズの役割を果たしていて、網膜の位置でちょうどピントが合うように、水晶体の大きさを調整しています。

目が悪くなる(視力が落ちる)理由

ものをはっきりと見るためには、ちょうど網膜の位置でピントが合うように、水晶体の大きさを調整する必要があります。
水晶体の大きさを調整する筋肉を毛様体(もうようたい)といい、目の前の対象物との距離に応じて、ピントを調整しています。

目が悪くなる理由にはいくつかの要因があるのですが、最大の要因は、老化による水晶体の硬化です。
年齢とともに、水晶体は硬くなってしまいます。
水晶体が硬くなると、大きさを変えるために必要な筋力も大きくなり、ピントが合いにくくなります。 これが、加齢によって目が悪くなるメカニズムです。

また、近くのものを見続けていると、毛様体の筋肉が凝り固まってしまいます。
毛様体の筋肉が凝り固まると、ピントを調整する力も弱まってしまいます。
そのため、近くのものを見続けていると、視力が低下しやすくなります。

視聴距離が近いと目が悪くなりやすい

スマホとテレビでは、スマホの方が視聴距離が近くなります。
近くものを見る場合、ピントを合わせるために毛様体に大きな力がかかります。
この状態が続くと、毛様体の筋肉が緊張状態となり、眼精疲労が蓄積されることで視力が低下しやすくなります。

暗い部屋で目が悪くなると言われる理由

「暗い部屋でテレビを見ると、目が悪くなる」という言葉を聞いたことがあると思います。
実は、「部屋の暗いと目が悪くなる」にことついては、明確が根拠がありません。
むしろ、「視力の低下は部屋の暗さと関係がない」とする実験結果も出ています。

女子中学生308人を対象とした調査では、「暗い環境での作業あり」と回答した人と視力の低下には、相関がなかったという結果が報告されています。
横断的調査による「女子中学生の視力低下」の要因分析|椛勇三郎・西田和子

逆に、明らかに視力の低下と関係があったのは、以下の3つの要因でした。

  • 読書時間が1日2時間以上
  • TVからの視聴距離が2m未満
  • 親や兄弟がメガネやコンタクトレンズ使用あり

「暗い部屋だと視力が下がる」と言われるようになった理由は、「暗い部屋の場合、ものに近づいて見なければならないことが多い」からだと言われています。

例えば、枕元の明かりで読書をする場合。

暗い部屋で読書

本に書かれた文字を読むためには、本にかなり顔を近づける必要があります。
前述したように、近くのものを見続けてしまうと、眼精疲労が溜まって視力が低下する要因になります。
このように、暗い部屋の場合は必然的に眼に負担がかかりやすいので、暗い部屋=目が悪くなるイメージがついてしまったのだと言われています。

逆に言えば、暗い部屋でも遠くのものを見る場合は、視力が低下しにくいということです。
2m以上離れて見るテレビや、壁に投影されたプロジェクターなどは、暗い部屋でも目に負担がかかりにくいと言えます。

プロジェクターで寝かしつけをするメリットデメリット

子供の寝かしつけをする時、プロジェクターは頼もしい味方です。
アニメや読み聞かせコンテンツを壁に投影していれば、部屋の暗さもあって、気づけばぐっすり眠っているでしょう。

しかし、プロジェクターでの寝かしつけには以下のようなデメリットもあります。

  • アニメが楽しくて目が冴えてしまうことがある
  • 長時間使用すると、目の疲労や脳の休息の妨げになる

寝かしつけの際に映すアニメが楽しいものだと、目が冴えてしまうことがあります。
なかなか寝ついてくれないようであれば、プラネタリウムや絵本の読み聞かせなど、リラックスする映像に変えてみてください。

読み聞かせとプロジェクターについては、こちらを参考にしてください。

寝る前の読み聞かせにもプロジェクター|絵本、音楽

使う時に気をつけたい3つのポイント

プロジェクターも使う際に気を付けないと目に負担がかかるポイントがあります。

ランプを直接覗き込まない

普段の生活でも照明機器や日光、非常時に使う懐中電灯、登山の際のヘッドランプなどなど…

強く光を放つものは身の回りに溢れています。

もちろん光があるので私たちの目はものを見る事が出来るのですが、強すぎる光は目を傷めてしまいます。

よく太陽は直接見てはいけないと言いますよね。勉強や作業をする際の電気スタンドも直接のぞき込んではダメと言います。

プロジェクターも同じで、映像を投影中で光を出している際にレンズをのぞき込むのは絶対にNGです。

大人であれば理解をしているのですが、お子さんがいる家庭での使用の際は好奇心からのぞき込んでしまわないよう注意をはらっておきましょう。

長時間使用しない

プロジェクターの目への負担はそこまでではないと見てきましたが、何事も長時間連続での使用は身体に影響を与えます。

映像を見続ける事は、目の疲労だけでなく脳の休息の妨げにもなるので就寝前などは特に長時間使用に注意が必要です。睡眠の質の低下なども招いてしまいます。

プロジェクター映像または部屋の明るさ調節をする

プロジェクターは直接光を見るわけでは無いので、暗い部屋でその映像を見ても目への負担が少ないと言われています。
ですが、中には眩しい光が苦手な体質の人もいますし、部屋の暗さと映像の明るさのギャップに目の疲れを感じる人もいます。

そのような場合には部屋の明るさやプロジェクターの映像自体の明るさを調節して対処をしましょう。

プロジェクター本体に映像の明るさ調節機能がある製品もありますし、そもそもお部屋の照明と一体型になっているプロジェクター「Aladdin X」シリーズなら両方の明るさを調節して目に優しい映像ライフを楽しめるのでおすすめです。

寝かしつけ絵本、おうちヨガ、おやすみタイマー、おはようタイマー等、寝室で大活躍のオリジナルコンテンツも多数搭載です。
別売りのテレビチューナーと無線接続すれば、テレビ視聴も可能になります。
使用スタイルに合わせて機能を拡張していく事ができます。

また、お部屋や時間帯によってぴったりな調色が可能。 適切に使用して、目を守りながら多彩な映像生活を楽しみましょう!


さらに進化したAladdin X2 Plus(アラジン エックス ツー プラス)

世界初の照明一体型3in1プロジェクターAladdin X2 Plus(アラジン エックス ツー プラス)で、おうちを魔法の暮らし空間に。多彩なコンテンツで、みんな、あつまる、ひとつになる。

Aladdin Marca(アラジン マルカ)は壁から24センチで100インチの大画面を実現しました

超短焦点プロジェクターAladdin Marca(アラジン マルカ)は、壁からわずか24センチで100インチの大画面を実現。スタイリッシュなデザインで、リビングのインテリアに自然に溶け込みます。