
テレビのサイズに応じた視聴距離(テレビと、テレビを見る為に座る位置間の距離)を知る事で、テレビのサイズや配置の基準となり、快適な映像生活を送る事ができます。
視聴距離が近すぎると、テレビ画面が視界からはみ出てしまい、映像が捉えにくくなります。
また、映像を構成するテレビ画面のつぶがはっきりしてしまい、映像が粗く感じてしまいます。
逆に、テレビとの距離があくと、画像が小さくなり迫力が失われたり、文字が小さくなって読みづらくなったりします。
この記事では、適切な「視聴距離」をフルHD、4Kごとに解説します。
- フルHDテレビの最適な視聴距離は「画面高さの約3倍」
- 4Kテレビの最適視聴距離は、「画面高さの約1.5倍」
- 目が疲れないテレビの視聴距離を確保しよう|実際の設置距離
- テレビサイズごとの視聴距離の表
目次
フルHDテレビの視聴距離は「画面高さの約3倍」
ブラウン管テレビの時代は、「画面の高さの約5~7倍」が必要な視聴距離とされていました。現在は、より精密な画面となり、近づいて視聴しても、映像の美しさが損なわれにくいため、「画面高さの約3倍」と言われています。
この「画面高さの約3倍」という視聴距離の基準は、
「視力1.0の人間がハイビジョン画面(アスペクト比16:9)を視聴する際に、画面の走査線(テレビやディスプレイの画面の水平方向の線の事)が気にならない距離」
として算出されています。
「画面高さの約3倍」は、走査線が見えない『最短距離』として指標となっています。
この視聴距離を踏まえて、「画面高さの約3倍」で見た際に最適になるように制作している映像作品が多数あります。
特に3D映像作品では、見え方、立体効果などにおいて、この視聴距離が重要な指標となっています。
4Kテレビの視聴距離は、「画面高さの約1.5倍」
4Kテレビの場合は、「画面高さの約1.5倍」した距離が、視聴距離の目安と言われています。フルHDテレビの約半分となる視聴距離です。
しかし、この距離だと、実際に室内に設置して見た場合、圧迫感を感じるほどの近さとなります。
詳細に見たい、集中して見たい等の場合には適しているかもしれませんが、通常の暮らしの中では、近すぎると感じる事がほとんどとなる距離です。
では実際に見やすい、目が疲れない視聴距離はどのくらいになるのかを、次章で解説します。
目が疲れないテレビの視聴距離を確保しよう|実際の設置距離
フルHDテレビでは「画面の高さの3倍」、4Kテレビの場合は「画面の高さの1.5倍」と言われる視聴距離。この距離は、「視力1.0の人が視聴する際に、画面の走査線(テレビやディスプレイの画面の水平方向の線の事)が気にならない距離」。
確かに映像はきれいに見られますが、快適かはまた別となります。
動きのある映像を見る場合、画面が近すぎると、目の疲れや、乗り物酔いに似た「画面酔い」の元となってしまいます。
実際はメーカー推奨の設置距離より距離を取る場合がほとんど
日本人間工学会が2012年1月に発表した「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」では、実際の家庭での薄型テレビの視聴距離を計測し、まとめています。- サンプル:27名
- 画面サイズ:24~65インチ
- HDテレビでの数値
画面インチ数 | 画面高さの倍率 | 視聴距離 |
---|---|---|
24インチ | 5.8倍 | 1.7メートル |
26インチ | 5.6倍 | 1.8メートル |
32インチ | 5.1倍 | 2.0メートル |
37インチ | 4.8倍 | 2.1メートル |
40インチ | 4.6倍 | 2.3メートル |
42インチ | 4.5倍 | 2.4メートル |
46インチ | 4.4倍 | 2.5メートル |
50インチ | 4.2倍 | 2.6メートル |
52インチ | 4.2倍 | 2.7メートル |
55インチ | 4.1倍 | 2.8メートル |
58インチ | 4.0倍 | 2.9メートル |
60インチ | 4.0倍 | 3.0メートル |
65インチ | 3.9倍 | 3.1メートル |
「画面高さの約3倍」以上の距離が必要になる場合が多い事を踏まえて、設置場所の広さに合わせたテレビ画面のサイズを決める必要があります。
参考:
一般社団法人 日本人間工学会「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」
https://www.ergonomics.jp/official/page-docs/product/guideline/TV_guide_2012.pdf
一般社団法人 日本オーディオ協会「ホームシアター映像 調整・環境 ガイドライン(基礎編:Ver.1.0)」
https://www.jas-audio.or.jp/jas-cms/wp-content/uploads/2013/10/131023_guideline_v1_0.pdf
テレビサイズごとの視聴距離の表
ここでは、テレビのインチ数ごとに、- フルHDの視聴距離
- 4Kの視聴距離
- 実際に見やすい視聴距離
インチ数 | フルHDの視聴距離 | 4Kの視聴距離 | 実際に見やすい視聴距離 |
---|---|---|---|
24インチ | 0.9メートル | 0.45メートル | 1.7メートル |
26インチ | 1.0メートル | 0.5メートル | 1.8メートル |
32インチ | 1.2メートル | 0.6メートル | 2.0メートル |
37インチ | 1.4メートル | 0.7メートル | 2.1メートル |
40インチ | 1.5メートル | 0.8メートル | 2.3メートル |
42インチ | 1.6メートル | 0.8メートル | 2.4メートル |
46インチ | 1.7メートル | 0.9メートル | 2.5メートル |
50インチ | 1.9メートル | 1.0メートル | 2.6メートル |
52インチ | 1.9メートル | 1.0メートル | 2.7メートル |
55インチ | 2.0メートル | 1.0メートル | 2.8メートル |
58インチ | 2.2メートル | 1.1メートル | 2.9メートル |
60インチ | 2.2メートル | 1.1メートル | 3.0メートル |
65インチ | 2.4メートル | 1.2メートル | 3.1メートル |
※「実際に見やすい視聴距離」はHD画面でのデータとなります。
大画面かつ視聴距離・位置も調節しやすいAladdin Xシリーズ
大画面で映像を楽しみたいけれど、設置距離の確保が難しい。そんな場面に強いのが、Aladdin Xシリーズのプロジェクターです。プロジェクターであれば、「設置場所=画面の場所」ではないので、映像の投影面を見たい場所・見やすい場所から楽しむ事が可能です。
照明一体型3in1プロジェクター・Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)

投影調整範囲も、上下左右に気軽に調整可能。
上下可動域:0~32度
台形補正:水平40度, 垂直40度
投影したい面に合うように、ぴったりとした画面サイズにフィットさせられます。



設置距離0.85mで約40インチ~設置距離2.09mで約120インチまで投影可能です。
見やすい画面サイズに変更が出来るのは、プロジェクターならではの強みです。

スマートライト型プロジェクター・Aladdin Vase(アラジン ベース)

手軽に持ち運べるコンパクトなサイズのプロジェクターなので、見たい映像を好きな場所で、見やすいサイズに投影して楽しめるのが魅力です。
自動でフォーカス合わせや台形補正が可能なので、画面調整も簡単です。
- リモコンで簡単に角度調整ができる内蔵レンズ(上下可動域 0~10度)を搭載
- 台形補正で水平30度、垂直30度対応。三脚を使う必要はありません
関連記事:
【メリット・デメリット比較】プロジェクターかテレビ、どちらがおすすめ?プロジェクターが合う人はこんな人
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-merit-comparison
一人暮らしにおすすめのプロジェクター・選び方のコツ5選|テレビ代わり、動画配信サービス、ゲームにも
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-oneroom