
プロジェクターで映像を大画面で投影しようとする際、投影する面とプロジェクター本体の間には、投影したい画面サイズに応じた「距離」が必要となります。
この「距離」が「投影距離(焦点距離)」で、「超短焦点プロジェクター」は、投影距離(焦点距離)がとても短くても大画面に投影できるプロジェクターの事を指します。
この記事では、超短焦点プロジェクターの特徴や、一般的なプロジェクターとの違い、超短焦点プロジェクターのメリットやデメリットについて解説します。
目次
超短焦点プロジェクターの特徴は投影距離の短さ
「超短焦点プロジェクター」とは、投影距離がとても短いプロジェクターの事です。ここでは、超短焦点プロジェクターの特徴や、一般的なプロジェクターとの違いを解説します。
超短焦点プロジェクターと一般的なプロジェクターの違いは投影距離
超短焦点プロジェクターと一般的なプロジェクターの違いは、映像を投影するのに必要な距離にあります。
統一規格や定義はありませんが、100インチの画面を投影する際に必要な投影距離の目安で比較すると、以下のようになります。
種類 | 100インチに必要な投影距離 |
---|---|
一般的なプロジェクター | 約2.5m~3m |
短焦点プロジェクター | 約1.5m |
超短焦点プロジェクター | 約50cm以下 |
比較してみると、超短焦点プロジェクターの投影距離がとても短い事が良くわかります。
超短焦点プロジェクターのメリットとデメリット
ここでは、超短焦点プロジェクターを使う際の、メリットとデメリットを解説します。超短焦点プロジェクターのメリット
狭い空間でも大画面が楽しめる

レンズを覗き込む心配が少ない

投影距離が短い事で、プロジェクターの光源を覗き込む恐れが軽減されます。
小さいお子さんや、ペットのいる環境での使用も安心です。
人や物の映りこみが回避しやすい
投影面とプロジェクター本体の間の距離が短くて済むので、人の影や物の映りこみを回避する事ができます。会議や講義で資料を大きく映したものの、プレゼンテーターの影が映って見づらい、展示用に投影しているが手前を多くの人が通ってしまう等の状況も軽減する事が可能になります。
超短焦点プロジェクターのデメリット
一般的な製品と比べて高価
超短焦点プロジェクターは、特殊なレンズの使用などの理由から、高価になりやすくなります。プロジェクターの使用頻度や利用シーン、予算などから、トータルで検討されると良いでしょう。
映像の歪みが投影面によっては出やすい
歪みが出にくいレンズ構造の開発なども進んでいますが、超短焦点プロジェクターでは、投影面の状態が映像の歪みに影響しやすくなっています。投影する面の平面性がとても重要となり、わずかなシワなどの影響で映像が歪む事も。
そのため、
- 壁面
- 短焦点プロジェクター向けのスクリーン
超短焦点プロジェクターがおすすめな利用場面
超短焦点プロジェクターのメリットとデメリットを踏まえ、おすすめな利用場面は以下となります。
- 限られた空間でも設置場所に困らずに、映画やゲームを迫力の大画面で楽しみたい
- 会議、講義、展示場所などの人の多い空間でも、大画面を見やすく使いたい
- 小さな子どもやペットがいるので、光源を覗き込む危険を避けたい
投影距離が短い事で、使い方の幅は広がります。
予算や使用頻度と照らし合わせて、目的に適したプロジェクターを選びましょう。
Aladdin X(アラジン エックス)シリーズは短焦点プロジェクター

専用の短焦点レンズ搭載
専用の短焦点レンズで、短い設置距離でも、鮮明で迫力のある大画面を実現できます。例えば、4畳のお部屋でも60インチの大画面で映像を楽しむ事ができます。

4畳~9畳・様々な間取りでの設置使用例
4畳~9畳での、実際に設置した間取り、実例をご紹介します。設置距離や、投影角度、台形補正の有無など、ご参考にされてください。



限られた空間でも、大画面を楽しむ事が出来る短焦点プロジェクター。
迫力のある大画面での映像生活の選択肢が広がります。
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