様々なパーツで構成されているプロジェクターでは、本体に加えて、ランプの寿命も考慮する必要があります。
更に詳しく見ていくと、プロジェクターで使用されているランプには種類があり、寿命の違いがあります。
ランプの、もしくは本体の不具合や寿命により、交換、修理や買い替え等が必要となってきます。
また、ビジネスシーンなどでも活躍するプロジェクターは、備品として経理処理を行う場合があるので、「耐用年数」という経理上の寿命目安があります。
この記事では、
- プロジェクターのランプ・種類ごとの寿命、症状
- 本体のパーツ等、保有期間での寿命は5~8年
- プロジェクターの経理処理上の耐用年数は5年
プロジェクターのランプ・種類ごとの寿命、症状
ここでは、ランプの種類ごとの稼働時間、寿命、寿命が近い時の症状、ランプが交換できるか等を解説します。ランプ種類 | 稼働寿命 | 「日約3時間使用」で 換算した寿命 |
寿命が近いサイン | ランプ交換 可能or不可 |
---|---|---|---|---|
水銀ランプ | 約4,900~9,900時間 (輝度により変動) |
約4.5年~約9年 | 「ランプ交換」の表示 | 可能 |
LEDランプ | 約20,000時間 | 約18年 | 明るさが半減する、点滅する | 不可 |
レーザーランプ | 約20,000時間 | 約18年 | 明るさが半減する、点滅する | 不可 |
水銀ランプは寿命は短いが、交換すれば本体が故障するまで使える
水銀ランプの寿命は、約4,900時間~約9,900時間です。
1日に約3時間使用した場合、約4.5年~約9年使用できる換算になります。 製品や、使用時の明るさ、使用モードなどにより、寿命が変わってきます。
水銀ランプを使用しているプロジェクターは、多くの場合、ランプ交換のサイン機能が搭載されています。
交換の表示が出た時が、水銀ランプの寿命と言う事ができます。 水銀ランプは構造上、光を出す際に高温となります。ランプを明るくするほど高温となるため、ランプの寿命が短くなっていきます。
これは、水銀ランプの中の「フィラメント」という素材に電流が流れる事で発光しているためです。
発熱によってフィラメントの消耗が進行するので、交換のサインが出たら、すぐにランプを新しいものに交換しましょう。
無理に使い続けると、映像の明るさが十分に得られなくなったり、ランプの破損に繋がるので、早めに交換しましょう。
交換用の水銀ランプは、メーカーによりますが、平均して約2~3万円が相場となっています。
LEDやレーザーランプより寿命は短いものの、交換をしてプロジェクター本体は長く使用するという使い方ができます。
LED、レーザーランプは交換できないが寿命が長い
LEDランプやレーザーランプの寿命は、約20,000時間以上使用可能です。
1日に約3時間使用した場合、約18年使用できる換算になります。
ランプの寿命は長期間なので、本体の劣化の方が早く現れる場合が多いです。
本体の寿命よりLED、レーザーランプの不具合や故障があった場合、交換ができないので、メーカーに修理に出すか、買い替えとなります。
長期に渡り使用していた場合や、使用頻度が多い場合は、ランプと併せて本体も劣化している可能性が高いので、買い替えとなる場合が多いです。
本体のパーツ等、保有期間での寿命は5~8年
プロジェクター本体の寿命は、使用頻度や使用環境により異なってくるので、明確に「何年」と言う事は難しいです。
ここで言う「本体の寿命」は、「本体部品やパーツの交換が可能で、使用できる期間」として解説します。
家電製品の修理用のパーツは、修理・交換用に、メーカー側で生産して保管する期間があります。
補修用性能部品の保有期間は、メーカーにより異なりますが、最低年数は「公益社団法人・全国家庭電気製品構成取引協議会」によって決められています。
保管年数は、その製品の生産終了から数え始めます。
実は、プロジェクターの保有期間の定めが、上記の「全国家庭電気製品構成取引協議会が定める保有期間」には、明記されていません。
定めのある製品で近いものとしては、「カラーテレビ」があり、保有期間は8年となっています。
プロジェクターやDVD/ブルーレイプレーヤー等も、これに習い、保有期間を8年付近としているメーカーが多く見られます。
プロジェクター・修理用のパーツの保管期間・修理可能期間の例
メーカー | 修理用のパーツの保管期間・修理可能期間 |
---|---|
E社 | 製品製造終了後5年まで(一部機種は6年) |
C社 | 製造打ち切り後7年 |
S社 | 製造打ち切り後8年 |
パーツの保管期間や修理対応可能期間は、メーカーの「修理について」や「修理規約」などを調べると記載がされています。
プロジェクター本体の製造終了後5年~8年は、メーカーでの修理対応が可能な場合が多いので、それを過ぎると本体の寿命が来たと言う事になります。
参考:公益社団法人・全国家庭電気製品構成取引協議会「別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間」
https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.phpプロジェクターの経理処理上の耐用年数は5年
プレゼンなど、ビジネスでも活躍するプロジェクター。
経理上で、10万円以上のプロジェクターになると、固定資産として資産計上する必要が出ます。
プロジェクター本体の寿命や、品質とは異なる「寿命」ですが、ここでは「減価償却資産の耐用年」としての年数を解説します。
減価償却の計上に必要な耐用年数は、「器具・備品」の「光学機器、写真製作機器」の「カメラ、映画撮影機、映写機、望遠鏡」の分類で、耐用年数は5年となっています。
出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf
※税制は変更になる場合がございます。必ず最終確認は国税庁、専門家にご確認ください。
長寿命でテレビも見られるAladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)
照明一体型プロジェクター・Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)は、LEDランプ方式で長寿命。 テレビ代わりの使用にも様々なメリットがあります。- 寿命の長いLEDランプ方式
- 高速起動
- チューナーを接続して、地上波テレビ視聴も可能
- 900ANSIルーメン、フルHD画質で日中のテレビ視聴にも
- 豊富な動画配信サービスで、テレビの見逃し配信も
寿命の長いLEDランプ方式
LEDランプを使用しているので設計寿命は25,000時間。通常であれば長期に渡って使用可能です(1日に約3時間使用で約22年以上使用可能)。投影するコンテンツによって寿命に影響する事もほぼありません。
ランプ交換の手間や費用も気にする必要がありません。
高速起動
起動時間は7秒の高速起動。省エネ水準を満たした待機状態モードから、高速で起動します。テレビ代わりにプロジェクターを使用したい場合、起動時間が長いとストレスとなってしまいます。
Aladdin X2 Plusの高速起動で、見たいと思った時にすぐに映像を楽しむ事ができます。
チューナーを接続して、地上波テレビ視聴も可能
別売りのテレビチューナーと無線接続する事で、テレビ視聴も可能です。もしくは、自宅のレコーダー(DTCP-IP対応のもの)もご利用できます。
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900ANSIルーメン、フルHD画質で日中のテレビ視聴にも
映像の明るさを表す「ルーメン(lm)」は900ANSIルーメン※※アメリカ国家規格協会(The American National Standards Institute・ANSI)による世界共通のルーメン基準
映像の細やかさを表す「解像度」はフルHD対応で鮮やかな画面を楽しめます。
関連記事:「プロジェクター|ルーメン、ANSIルーメンとは 違いや目安を解説」
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豊富な動画配信サービスで、テレビの見逃し配信も
Aladdin X(アラジン エックス)シリーズは、人気の動画配信サービスに公式対応しています。TVerなどのテレビ見逃し配信も利用できるので、映像作品のカバー範囲が広がります。
TVer / hulu / abema / dアニメストア / WOWOW / U-NEXT / FOD
他 順次対応
※Aladdin VaseでTVerの視聴はできません。
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「TVerをプロジェクターで見る方法|搭載モデル、HDMI接続」
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