プロジェクターの天井投影・設置の方法やメリットデメリットを解説

2022.11.30

大画面で映像を楽しめるプロジェクター。おうち時間の増加で導入を検討する方も増えていますが、投影する場所に悩む方も多くいらっしゃいます。

プロジェクタースクリーンを置ける場所、直接投影をする広い壁面の確保が必要だからです。

投影場所に困ったら、設置している物が少ない、広い面積はある「天井」をスクリーン代わりにする方法があります。

天井投影が可能なプロジェクターを用意するだけで迫力ある映像が楽しめるのが大きなメリットです。

また、天井にプロジェクターを設置すると、快適に映像を楽しむ、空間を有効に使う事が可能です。

この記事では、
・プロジェクターの天井投影の魅力・映し方
・プロジェクターの天吊り設置のメリット・デメリット、天吊りの方法
・天井設置が難しい時におすすめのプロジェクター
の解説をします。

プロジェクターの天井投影の魅力・映し方

天井を有効活用できるプロジェクターの天井投影。ここでは天井投影のメリットやデメリットを解説します。

プロジェクターで天井に投影するメリット

大画面で投影するスペースを確保しやすい

通常の投影の際、スクリーンを用意したり壁面に映したりしますが、場所の確保に迷う場合も多いものです。

天井であれば、設置されている物が少ないため、広い投影スペースを確保しやすいというメリットがあります。

横になり寝た体勢で観る事ができる

壁面に投影している映像を見る際と比べると、天井投影では寝転がった楽な体勢で視聴できます。

読み聞かせ絵本などを投影して、子の寝かしつけタイムにも使えます。

プロジェクターで天井に投影するデメリット

スクリーンが設置できない

メリットで述べたスクリーン不要と相反するポイントですが、スクリーンを付けられないという点がネックになる場合もあります。

プロジェクタースクリーンには、その裏にある家具や建築構造の継ぎ目などを隠せるというメリットがあります。

天井には、映像に影響のある場所に、照明器具や火災・ガス漏れ報知器、スプリンクラーなどの設置物がある場合があります。

天井だとスクリーンは張りづらいため、これらの設置物を避けて広い投影面を確保する必要があります。

天井投影が可能な製品ばかりではない

すべてのプロジェクターに天井投影の機能がある訳ではありません。

手持ちのプロジェクターが天井投影に適さない場合は設置する事はできません。

プロジェクター購入前であれば、天井投影のできる製品を選ぶようにしましょう。

視聴する体勢が限定される

天井に投影した場合、寝た体勢では見やすいものの、立ったり座ったりした状態では見づらくなってしまいます。

レンズ角度の調整がしやすいプロジェクターを選ぶなどの対策をして、天井と壁面投影の両方で使用できると利便性が高くなります。

天井投影の方法

基本的に、プロジェクターは水平に投影するように設計されています。

天井に向かって上向きに投影するためには、工夫をしたり、元から対応した機能が搭載された製品を使用する必要があります。

三脚を使って設置する

プロジェクター本体を三脚に固定し、レンズを天井に向くように本体を傾け設置します。

狙った位置への投影を調整しやすいというメリットがありますが、注意する点もあります。

プロジェクター本体が三脚に固定が可能か、三脚の耐荷重の範囲内か(もしくは三脚のほうをプロジェクターの重さに合わせて選ぶ)、安定して設置できる場所の確保などが必要です。

本体レンズを上に向け机や棚に置く

プロジェクター本体のレンズを上向きにして、机や棚板などに設置する方法です。

安定した平面上に設置し、追加で器具なども必要ありません。

プロジェクター本体自体にレンズの位置調整の対応がないと、この設置方法は利用できないので、天井投影が可能な可動範囲であるかどうか、確認が必要です。

天井に投影しづらい場合は壁の上部へ投影する

使用しているプロジェクターが天井投影に対応していないけど、寝ながらプロジェクターの映像を楽しみたい場合は、壁の上部を投影場所にする事をおすすめします。

視線が上に誘導されるので、実際の画面サイズ以上の広がりも感じられます。

天井投影のプロジェクターの選び方

天井投影を考える際、プロジェクターが対応しているかどうかが重要になります。ここでは、天井投影のために確認しておきたいポイントを解説します。

上向きに設置できるか

天井に投影したい場合、「レンズを上向きに設置できる」ことが必須となります。

・投影レンズの角度調整範囲が広い
・本体背面を下にして直接置ける形状になっている
・三脚に取付けるためのネジ穴がある
などの機能が必要となってきます。

台形補正ができるか

天井投影の場合も、投影する面に対して水平に映す場合と同じく、垂直に投影できるとは限りません。斜めに投影するケースのほうが多いほどです。

投影した際の台形歪みを補正するために「台形補正」機能が必要となるので、確認しましょう。

設置場所の選択肢を増やすためにも欲しい機能です。

リモコンやスマホで操作できるか

天井に投影した映像を見る際は、寝た体勢での視聴がメインとなります。

寝た体勢でも操作が可能なように、リモコンでの操作、スマホアプリでの連動などが可能かどうか確認しましょう。

Bluetooth接続のリモコンであれば、プロジェクターの設置位置で操作しづらくなる事もなく、便利です。

赤外線センサータイプの場合、設置位置によっては受光部が隠れてしまう場合があるからです。

プロジェクターの天吊り設置

プロジェクターを使用する際、どこに設置するか、片付け場所はどうするか等を考える必要があります。

天井に設置をすれば、使用する度のセッティングの手間からも解放されます。

ここでは、プロジェクターを天吊り設置するメリット、デメリット、設置方法を解説します。

小型であれ、通常サイズであれ、プロジェクターを天吊りするという事は、落下の危険性も伴うので、DIYでの設置の場合は、充分に検討、準備、確認の上で行いましょう。

専門業者に相談、見積、施行してもらうのは確実な方法となります。

 

また、戸建てではなくマンションの場合、分譲であっても規約で天井などの追加の電気工事等を制限している場合もありますので、管理会社への確認も必要となる場合があります。

プロジェクターを天吊り設置するメリット、デメリット

天井に天吊り設置するメリット

最大のメリットは、プロジェクターの設置場所が上空になるので、空間をすっきりと、有効に使う事が出来る事です。

投影の光を遮るものや、人が横切る等の干渉を受けにくくなります。

天井に天吊り設置するデメリット

1度設置すると、位置の変更が難しいという点があげられます。

通常のプロジェクター設置でもそうですが、天井設置では更に配線を考えての設置が必要となります。

天井に穴をあけ、天吊り金具を取り付けての設置は、一度場所を決めると位置を変えたくなっても中々変更は難しくなります。

天吊り設置に必要なもの

天吊り金具

プロジェクターの各メーカーから天吊り金具が発売されていますが、通常、そのメーカー製品専用の金具になります。

そのため、プロジェクターを買い替えた場合、天吊り金具も併せて替える必要が出てきます。

幅広いメーカー製品に対応した金具もあるので、そのような製品を利用すれば、買い替え時の手間を省く事が出来ます。

ダクトレール(ライティングレール)

ダクトレール(ライティングレール)は、シーリングライトを取付ける金具に取り付ければ設置完了なので、作業は簡単です。

長さも様々なタイプのものが販売されているので、必要に合わせた長さを選び、コードをまとめましょう。

天吊りするプロジェクターの確認ポイント

プロジェクターを天吊りする際に行っておきたい確認事項を解説します。

・耐荷重の確認
・ケーブルが必要か不要の確認
・上下画面反転や台形補正の有無の確認

耐荷重の確認

プロジェクターを天吊り設置する場合に必ず行うのは、天井の耐荷重の確認です。

取付けるプロジェクターは、その耐荷重より軽い製品にする必要があります。

天吊り金具の耐荷重も、同時に確認をしましょう。

天井の破損、プロジェクターの落下などの事故につながらないよう、必ず確認をしましょう。

配線処理に迷ったらWi-Fi、Bluetooth接続可能な製品にする

天吊りする場合、配線ケーブルの処理に悩む事も多いです。すっきりときれいに収まるようにまとめたり、天井やコンセントまで這わせてカバーをするのは慣れが必要となります。

そのような懸念点の解消に、Wi-FiタイプやBluetooth接続のプロジェクターを活用するのも一つの方法です。

必須の電源ケーブル以外の、その他の映像機器の配線を抑えることができます。

上下画面反転や台形補正の有無の確認

プロジェクターを天吊り設置した後、画像を投影して調整をする必要があります。

画像の上下画面反転や、台形補正をして、快適に映像を視聴できるようにします。

ほとんどのプロジェクターには搭載されている機能ですが、中には未搭載な製品もあるので確認が必要です。

プロジェクターの天吊り作業方法

プロジェクターを天井に設置する場合、専用の吊り下げアームを取り付けて設置する方法が主になります。

その他にも、天井から棚板を吊るし、その上にプロジェクターを置く方法のあります。

ここでは、吊り下げアームでの取り付け方法の流れを解説します。

天吊りの流れ
・天吊り設置する場所をおおまかに決める
・投影する面(スクリーンや壁面)までの距離を確認する
・取付ける天井の下地を確認
・配線の確認
・天井に天吊り金具を固定する
・設置した天吊り金具にプロジェクターを設置する
・電源の配線、各種再生機器への接続
・プロジェクターの映像テストを行い調整する

ダクトレール(ライティングレール)を使った天吊り方法

天井に穴を開けたくない場合や、賃貸のお部屋に取付けたい場合は、ダクトレール(ライティングレール)を用いて天吊り設置をする事が可能です。

この場合も、ダクトレール(ライティングレール)の耐荷重をクリアできるプロジェクターを選ぶ必要があります。
軽量なモバイルプロジェクターがおすすめです。

ダクトレール(ライティングレール)を使った天吊りの流れ
・シーリングライトにダクトレール(ライティングレール)を取り付ける
・ダクトレール(ライティングレール)にコンセントを取り付ける
・モバイルプロジェクターを天吊りする
・上下反転やフォーカスなどの映像調整を行う

天井設置が難しい時の選択肢「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」

家庭用の引掛シーリングに取付けるだけで設置が完了する、照明一体型のプロジェクター。

工事が不要で取付けも簡単なため、天吊り設置が難しい場合でもおまかせです。

・シーリングライト
・高性能プロジェクター
・高音質スピーカー
の3つの機能が1つになっているため、見たい時にすぐに大画面の迫力ある映像が楽しめます。

専用の短焦点レンズを搭載しているので、設置距離が壁から短くても鮮明な大画面を実現できます。
投影面を見やすい位置へと、上下左右に調整可能なので、様々な間取りにフィットさせられます。

引掛シーリングの耐荷重は、国内の施工基準で、「5.0kg」となっています。
Aladdin X2 Plusの本体重さは4.9kgなので、強度基準を満たす一般的な引掛けシーリングであれば設置可能です。
経年などで心配な場合、事前に電気施工会社等にお問い合わせの上、耐荷重が5.0kgまであるかご確認の上での設置をお奨めいたします。

参考ページ
電気用品安全法(86の7の2)エル・イー・ディー・電灯器具イ、(チ)
https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/beppyoudai8.pdf
一般社団法人 日本配線システム工業会 配線器具Q&A008
https://www.jewa.or.jp/qa/common.html#008

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