機器の設置場所が限られている場合や、お部屋をすっきりさせたい場合などは、有線のHDMIケーブルではなく、無線の、ワイヤレスHDMIでの接続が活躍します。
この記事では、ワイヤレスHDMI接続の仕組みやメリット、注意点、選び方のポイントを解説します。
無線・ワイヤレスHDMIとは|仕組み・メリットと注意点
有線ケーブルを使わず、無線での映像データ、音声データの送受信をするのが、ワイヤレスHDMIになります。ここでは、ワイヤレスHDMIのメリット、注意点を解説します。
ワイヤレスHDMIのメリット
ワイヤレスならではのメリットとして- 複数の機器を接続する際に、ケーブルが不要なので整理整頓できる
- 離れた場所の機器でも接続できる
ケーブルが無いので、機器のある空間が掃除がしやすくなるのもメリットと言えます。
ワイヤレスHDMIのつなぎ方・注意点
ワイヤレスHDMIのつなぎ方
ワイヤレスHDMIの機器により、つなぎ方は異なるので、ここでは一例として、基本的な接続方法を解説します。送信機側
- ワイヤレスHDMIの送信機本体とACアダプターを接続して、ACアダプターはコンセントに挿す
- HDMIケーブルで、ワイヤレスHDMIの送信機本体と、使用したい機器(DVD/ブルーレイ機、HDDレコーダー、ゲーム機など)を繋ぐ
受信機側
- ワイヤレスHDMIの受信機本体とACアダプターを接続して、ACアダプターはコンセントに挿す
- HDMIケーブルで、ワイヤレスHDMIの受信機本体と、テレビやモニター、プロジェクターを繋ぐ
- 送信機をペアリングして、投影が可能に
ワイヤレスHDMIの注意点
ワイヤレスHDMIの機器は、製品によって「接続可能な距離・範囲」が決まっているので、設置場所に合わせて可能範囲を確認する必要があります。接続する空間の状況も、壁の有無などで接続の安定度が変わってくるので、設置のイメージを持った上で、ワイヤレスHDMI機器の性能を調べるようにしましょう。
無線・ワイヤレスHDMIの選び方のポイント
ここでは、ワイヤレスHDMI機器の選び方のポイントを解説します。- 2.4GHz、5GHzの「周波数帯」
- 4K、フルHDなどの対応画素数「解像度」
- 通信可能距離
2.4GHz、5GHzの「周波数帯」
「周波数帯」とは、電気信号や電波の周波数の範囲を表し、様々な特徴を持つ電波が混ざらないように通るゾーンが異なっています。ワイヤレスHDMIは、送受信する電波の周波数帯として、
- 2.4GHz
- 5GHz
2.4GHzの周波数帯
2.4GHz帯は、- 部屋をまたいで接続する使い方におすすめ(壁等の障害物があっても、電波強度が強くなりやすい)
- Bluetooth、家電製品などでよく使われる周波数帯なので、電波緩衝の可能性がある(音声や映像、接続の乱れなど)
5GHzの周波数帯
5GHz帯は、- Wi-Fi専用の周波数帯のため、他の機器との緩衝の心配がほぼ無い
- 障害物のある環境だと2.4GHz帯と比べて電波強度が弱くなりやすいので、同じ空間にある機器をワイヤレス接続する際におすすめ
4K、フルHDなどの対応画素数「解像度」
映像の細やかさを表す「解像度」という単位があります。 映像を表示する「点」の数を表し、点を「ピクセル」、ピクセルの総数を「画素数」と呼びます。 数字が大きいほど、精緻な映像と言えます。 その解像度は、フルHDで1920×1080ピクセル、4Kは3840×2160ピクセルとなっています。ワイヤレスHDMIで送ることのできる画素数は、使用するワイヤレスHDMI機器によって異なります。 4K画質の映像をワイヤレスで楽しみたい場合は、4K画質対応のワイヤレスHDMI機器を使用する必要があります。
通信可能距離
前出のワイヤレスHDMIのつなぎ方・注意点でも述べましたが、ワイヤレスHDMIの機器は、製品によって「接続可能な距離・範囲」が決まっています。接続する空間の状況も、遮蔽物(壁など)の有無で接続の安定度が変わってくるので、設置のイメージを持った上で、ワイヤレスHDMI機器の性能を調べて使用するようにしましょう。
ゲームには低遅延仕様がおすすめ
ワイヤレスHDMI接続をしてゲームをプレイしたい場合、気を付けるのが「遅延」を少なくする事です。 映像や音声データの送受信時に遅延があると、ゲームの操作と画面上での動きがズレてしまいます。 動きの早いアクションゲームやレースゲーム等では、遅延がゲーム性にまで影響を及ぼしてしまいます。
現在は、ゲームに適した「低遅延仕様」、「低遅延モード搭載」などのワイヤレスHDMI製品があり、人気です。
モニター側のフレーム数を表す「リフレッシュレート」
選ぶ際のポイントは、「Hz(ヘルツ)」という単位で表される「リフレッシュレート」。 1秒間に最大何フレームの映像の切り替わりを処理できるかを示します。
この数値が高いほど可能処理数が多く、映像は滑らかになります。
リフレッシュレートは、映像を映し出すモニター側の性能となります。
ゲーム機側のフレーム数を表す「fps」
ゲーム機側、映像を出力する元の性能として使用されるのは、「fps」という単位。 「Frame per second(フレームパーセカンド)」の略で、「1秒あたりに何フレーム映像を出力するか」を指すフレームレートという単位です。 これも、数値が高いほど映像の動きは滑らかになります。 fpsは、ゲーム機本体や、個別のゲームソフトでの設定などで設定される数値です。
ゲーム機とモニター、低い方のフレーム数が最大となる
Switch(スイッチ)やPS4は、最大フレーム数は60fpsとなっています。
例えば、ワイヤレスHDMIのリフレッシュレートが60Hz以上であっても、映像を出力するゲーム機のfpsは60fpsだった場合、性能以上の滑らかさは出ません。
逆に、モニター側が60Hz以下のリフレッシュレートだと、ゲーム機の性能を最大限に活かす事ができなくなってしまいます。
モニターを購入する際は、「使用したい機器のfpsをカバーできるリフレッシュレートかどうか」を確認する事をおすすめします。
進化したAladdin X(アラジン エックス)専用ワイヤレスHDMI
家庭用の引掛シーリングに取付けるだけで設置が完了する「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」は、シーリングライト、高性能プロジェクター、高音質スピーカーの3つの機能が1つになっている、画期的な照明一体型3in1プロジェクターです。様々な再生機器をワイヤレスで接続して、大画面に投影して楽しむ事ができます。
ワイヤレスHDMI接続で、空間をすっきりと有効に
プロジェクター自体の電源は、引掛シ-リングから取るため、ケーブル不要。 専用のワイヤレスHDMI「Aladdin Connector 2」は、Wi-Fi経由でHDMI接続をするので、配線の心配がなく、空間を有効に使う事が可能です。より接続が簡単に
Aladdin X専用のワイヤレスHDMI「Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)」は、プロジェクター本体と簡単なペアリングで接続できるので、すぐに使用開始する事ができます。
シネマモードで、転送画質が向上
Aladdin Connector 2の新機能のひとつ「シネマモード」は、転送する画質を向上させるモードです。より美しく、より鮮やかな映像を楽しみたい方におすすめのモードです。ゲームモードで、遅延軽減
初代機より改善されたリフレッシュレートで、遅延を軽減、よりゲームプレイに特化した モードです。リフレッシュレートは60Hz。主なゲームの出力fpsが60fpsなので、十分に性能を引き出せます。 遅延の詳細な仕様は、「<100ms(1080p@60Hz)→ フルHD・60Hzで出力した場合、0.1秒」となっており、スムーズなゲームプレイが楽しめます。
4K動画も閲覧可能
初代機では対応していなかった4K動画も閲覧可能に。 ※出力される映像は、使用する各Aladdin Xシリーズの解像度に合わせて出力されます。無線LANはWi-Fi6対応(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/a)、2.4GHz/5GHz
快適な接続速度を実現するWi-Fi6対応なので、高速、低遅延に大活躍します。
空間を有効に使いながら、快適なワイヤレスHDMI接続で映像やゲームを楽しみましょう。
関連記事:
「Aladdin X専用 ワイヤレスHDMI Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)」
https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-wireless-hdmi-2
「Switch(スイッチ)とプロジェクターの接続方法|ドックなし、無線接続も」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/switch-projector