プロジェクターの投影する仕組み、「投影方式」には、大きく分けて3つの種類があります。
- 製品数の多い「LCD(液晶)方式」
- 動きに強く劣化の少ない「DLP方式」
- 高画質な「LCOS方式」
この記事では、プロジェクターにはどのような投影方式があるのか、それぞれの得意な事、適している使用シーンなどを解説します。
プロジェクターで映像が映る・構造の基本の仕組み
ここでは、プロジェクターを構成する基本の仕組み、映像の投影に必要な5つのパーツを解説します。プロジェクターで映像を写す、基本の仕組み
プロジェクターの光源から光が出る→レンズや鏡で調整する→スクリーンや壁に映像が大きく投影されるというのがプロジェクターの基本の仕組みです。
プロジェクターは主に5つの要素で構成されている
プロジェクターが映像を写すためには、基本の5つのパーツが必要です。
パーツ名 | 働き |
---|---|
光源 | 光の元。主に水銀ランプ、LED、レーザー光源の3種類。 |
照明光学系 | レンズ、反射鏡、拡散板など。光源からの光を、色分離合成系に送る |
色分離合成系 | 光を3原色に分離して、液晶パネルへと送る |
液晶パネル | 色分離合成系から受け取った光を、反射もしくは透過させる |
投写レンズ | 映像を拡大して投影する |
プロジェクターの投影方式|主な3つLCD、DLP、LCOS
プロジェクターには、製品によって投影方式の違いがあります。現在のプロジェクターの主な投影方式は、LCD(読み:エルシーディー)、DLP(読み:ディーエルピー)、LCOS(読み:エルコス)の3つになります。
ここでは、3つの投影方式、それぞれの特徴を解説します。
LCD(透過型液晶)方式の仕組み
LCD(読み方:エルシーディー)方式のプロジェクターは、透過型液晶パネルを使い、映像を投影します。
透過型液晶パネルは、色の3原色「赤、緑、青」の光を当て、映像を透過させるパネルです。
LCD方式の特徴
- 色の再現度が高い
- 映像が明るい
DLP方式の仕組み
「DLP(読み方:ディーエルピー)」方式のプロジェクターは、「DMD」と呼ばれるミラーを使用して光を投影させます。
「DMD」とは、デジタル・マイクロ・デバイスを省略した呼び方です。
このDMDを1つ使用したDLP方式を、「単板式(1チップ式)」、3つ使用したものを「3板式(3チップ式)」と呼んでいます。
単板式(1チップ式)は、ホームプロジェクター、モバイルプロジェクターなどで使用されています。
3板式(3チップ式)は、映画館の投影機などに搭載される事の多い高価な方式です。
DLP方式の特徴
- 本体の小型化が可能
- コントラストがはっきりとした鮮明な映像
- 動きのある映像に強い
LCOSの仕組み
「LCOS(読み方:エルコス)」方式のプロジェクターは、反射型液晶パネルを使用して映像を投影させます。
「反射型液晶パネル」の名前の通り、液晶パネルで光を反射させて、映像を投影します。
LCOS方式の特徴
- コントラスト比に優れている
- 高画質な映像が可能
プロジェクターの主な投影方式3つを解説した記事もございます。
ぜひ参考にされて下さい。
「プロジェクターの投影方式を解説|LCD(液晶)、DLP、LCOSメリットデメリット」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/lcd-dlp-lcos-projector-houshiki
プロジェクターの使い方ごとのおすすめ投影方式
ここでは、プロジェクターの使用目的別に、おすすめの投影方式を解説します。
- 幅広い製品から選びたかったらLCD方式
- ゲームやスポーツ観戦にはDLP方式
- 高画質・ハイエンド向けなLCOS方式
- 持ち運ぶならDLP方式
幅広い製品から選びたかったらLCD方式
LCD方式のプロジェクターは、様々なメーカーが手がけ、製品の種類が豊富です。ホームシアター入門や、手軽に楽しみたい際に適しています。
ゲームやスポーツ観戦にはDLP方式
DLP方式のプロジェクターには、以下の特徴があります。- 映像の残像が出にくいので、動きのある映像に適している
- コントラスト比が高く、くっきりと鮮明な画像
高画質・ハイエンド向けなLCOS方式
より高画質な映像を楽しみたい、こだわりのホームシアターを構築したい、という場合は、LCOS方式のプロジェクターがおすすめです。映像を描画する点(画素)と点の間・隙間が狭く、緻密な画質で投影できます。
しかし、LCOS方式はその内部構造が複雑なため、小型化が難しく、価格も高い製品がほとんどです。
持ち運ぶならDLP方式
出張やキャンプなど、外出先で使用したい場合は、DLP方式のモバイルプロジェクターがおすすめです。モバイルプロジェクターでは、DLP方式のものが多く開発、発売されています。
DLP方式は、投影に必要なパーツ数を抑えられるため、本体の小型化が可能になるためです。
アラジンXシリーズはホームで活躍するDLP方式
Aladdin X(アラジン エックス)シリーズのプロジェクターは、動きに強いDLP方式です。
- 照明一体型プロジェクター・Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)
- 超短焦点プロジェクター・Aladdin Marca(アラジン マルカ)
- テレビ視聴
- 映画鑑賞
- スポーツ観戦
- ゲームプレイ
おうち環境で、プロジェクターを使いたいあらゆるシーンにぴったりです。
家族と、友達と、様々な映像体験をアラジンXシリーズで楽しみましょう。
関連記事:
「プロジェクターの選び方|性能を表す用語や用途ごとのポイントをわかりやすく解説」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/projector-erabikata