家庭には当たり前のようにテレビがあり、子供がテレビを見ることが習慣となっている家庭は少なくないでしょう。家事で手が離せないときや、子供におとなしくしていてほしいときなど、テレビが助けとなることもあります。
しかし、気になるのは、テレビが子供に与える影響です。テレビが子供の心と体に与える影響には、どのようなものがあるのでしょうか。また、テレビと子供との関係を良好にする方法についても探っていきます。
テレビは子供にどんな影響を与える?
子供にテレビを見せることによって、どのような影響があるのでしょうか。気になることをまとめました。
目が疲れたり、視力が落ちたりしそう
子供がテレビに夢中になると、まばたきの回数が少なくなってしまいます。それにより、ドライアイになったり、疲れ目になりやすくなったりして、視力の低下につながる可能性があります。
テレビの視聴距離の目安は、画面の高さの3倍とされています。
子供の発達に影響があるのでは?
テレビからの情報は一方通行であり、次から次へと移り変わっていく場面や音声は、子供たちの脳には刺激が強いものです。絶え間ない刺激を受け続けていると、子供たちは想像力を働かせたり、「自分ならこうする」といった思考をしなくなったりする可能性があります。
また、日本小児科学会は、長時間テレビを視聴することで言語や社会性の発達に悪影響を及ぼすおそれがあると発表しています。短時間ならあまり問題はないかもしれませんが、注意が必要です。子供たちの様子を見て、テレビを見る時間をコントロールする必要があるでしょう。
テレビに依存してしまうのでは?
子供がテレビに依存してしまうのでは、という心配もあります。話しかけてもテレビに夢中で聞こえていなかったり、テレビの途中でほかのことをするのを嫌がったりなど、すでにテレビ依存に近い子供もいるかもしれません。
しかし、「テレビをつけっぱなしにしない」「一日にテレビを見る時間を決める」など気をつけることで、テレビ依存を防ぐことができます。すでに依存ぎみかもしれないという状態であっても、同様にテレビの見方を変えることで、テレビに必要以上に依存することがなくなるようです。
ブルーライトの影響が気になる
パソコンやスマートフォンの使用で気になるブルーライトですが、テレビの画面からも、弱いもののブルーライトは放出されています。
ブルーライトは強いエネルギーを持った光で、光の感受性の強い子供は、大人よりも影響を受けやすいとされています。長時間ブルーライトの光を見続ければ、もちろん子供の目には良くありません。
また、もうひとつ懸念されるのが、ブルーライトが体内時計に与える影響です。目には体内リズムを調整する役割があり、強い光を受けると朝が来たように感じます。そのため、夜寝る前にブルーライトを浴びることで体内リズムが崩れ、眠れなくなったり睡眠が浅くなったりしてしまいます。子供たちの健康な睡眠のためには、夜寝る前にテレビを見せることは極力避けましょう。
子供にテレビの影響は特にないって本当?
子供がテレビを見ること自体は、受ける影響は特にないとする考えもあります。それはいったい、どういうことでしょうか?
視聴時間の長さは乳幼児の発達に影響ない?
発達心理学の考え方では、乳幼児の発達において大きな影響を与えるのは、人とのコミュニケーションであるといわれています。乳幼児は絵本読みや外遊びによって、人と直接ふれ合い、言葉を覚えるなどさまざまなことを学んでいきます。乳幼児にとっては、自分が働きかけたことに対して何らかの反応が返ってくることが楽しく、そこから吸収していくものの影響が非常に大きいのです。
そういった意味では、一方通行であるテレビは、乳幼児にとってはあまり魅力的なものとはいえないようです。
ですから、家の中でテレビをつけっぱなしにしていたとしても、その月齢の子供たちはずっとテレビを見続けているわけではありません。むしろ、テレビを見ている時間に、家族とのコミュニケーションが少なくなることが問題といえるでしょう。一人で見せず、家族がテレビの内容について話しかけたり、いっしょに考えたりすることが重要です。
テレビを見る環境を整えることが重要
テレビがあまり子供に影響を与えないとしても、テレビを長時間見せることで視力への影響や、遊びや勉強がおろそかになる心配はあります。ただし、一切見せないというのも、友達と話が合わなくなるなど、別の影響も出かねません。どのようにテレビと付き合うかということが大切になってくるでしょう。
そこで、重要なのは、子供がテレビを見る環境を整えることです。
子供が家で過ごす時間の中で、どのように時間を使っているかを把握し、その中でテレビを見ていい時間を設定しましょう。部屋は明るくする、ブルーライトの影響を考えてテレビを見るのは寝る時間の1時間前までにするなど、テレビのルールを決めることは子供の健康を守るためにも大切です。
時間を決めていても、子供部屋にテレビがあっては、約束を守るのは難しくなってしまいます。子供部屋にはテレビを置かず、家族といっしょに見られるようにしてください。また、どれだけ子供たちのテレビを見るための環境を整えても、テレビがつけっぱなしでは台無しです。テレビを見ないときは消すことを習慣づけましょう。
見せるプログラムの内容は影響がある
視聴時間の長さはあまり影響しなくても、見せるテレビのプログラムは子供に大きく影響する場合があります。ですから、大人がしっかりと管理する必要があります。
大人であってもテレビを見て感情移入することは多いでしょう。ましてや、子供は見たものに大きく影響を受けかねません。暴力シーンが多い番組を見ていると、一時的に暴力的になってしまう子供もいます。戦隊もののアニメなどを見て憧れるだけなら良いのですが、度がすぎて人や物を傷つけるようであれば、きちんと子供と話し合いをしながら見たほうが良いかもしれません。
戦争や災害、犯罪などは現実社会の一部。すべてを遮断してしまうのは、子供が社会を知っていく上でも考えものです。ニュース番組などでそういった情報に子供たちがふれるときには、年齢に応じて家族がしっかりフォローしながら見るのが良いでしょう。
近距離で長時間の視聴は目に悪影響
子供が興味を持ったものに近づくのは当然のことですが、テレビに限らず、本やスマートフォン・タブレットなどを近い距離で長時間見続けると、視力の発達に影響するおそれがあります。目には遠くを見たり近くを見たり、物を立体的に感じたりとさまざまな機能があります。しかし、一定の距離で一定の刺激だけを受け続けると、バランスの良い刺激が受けられず、視力の発達に影響があるともいわれています。
テレビを見るのに適した距離は、テレビ画面の縦の長さの3倍とされています。例えば40型のテレビであれば、縦の長さは約50cmですから、適正な距離は約1.5mということになります。
テレビを見るときは適正な距離をとり、一定時間見たら目を休ませることを心掛けましょう。
テレビをポジティブに楽しむには?
テレビを見ることでの子供への悪影響を考えすぎるのではなく、見方を工夫することでもっとテレビを楽しむことができるようになります。
見せるもの、見せないものの線引きをしっかりする
暴力的なシーンや過度に下品な内容、道徳的に問題があるものは、直接的に子供に影響を与えてしまいますので、見せないように大人が気をつけましょう。もし、子供たちがそのような場面を目にした場合は、「どうしてこれは良くないことなのか」などと説明したり、話し合ったりするのが良いでしょう。
そのような意味でも、家族いっしょに楽しめる内容のテレビ番組を選ぶことが大切です。いっしょに見ることで笑ったり、感動を共有したりすることで、子供と共通の話題を増やすことができます。それまで知ることのできなかった、子供の考えに気がつくきっかけとなるかもしれません。
見ながら質問したり解説したりする
テレビを絵本や外遊びのように、家族のコミュニケーションツールと考えてみてもいいかもしれません。この場合、子供への声かけや問いかけがポイントとなります。
いっしょに見ながら、例えば「このウサギさんはかわいいね」といった感想を伝えるのではなく、「このウサギさんをどう思った?」「◯◯ちゃんならどうするかな?」などと、子供が自発的に考えるような問いかけをすると、何度も思い出して考えることになり、子供の記憶力が発達しやすくなります。
ポップインアラジンで子供の発達を促す
ポップインアラジンはブルーライトの心配もなく、親子で大きな画面でテレビを楽しむことができる、シーリングライト一体型のプロジェクターです。動物のテレビ番組などを大きく映して動物の迫力ある動きを見ることもできますし、好きなスポーツチームを臨場感あふれる映像で応援することもできます。子供といっしょに見れば、親子の会話もはずむことでしょう。
テレビ以外にも「世界の絵本」や「うごく太陽系」など、子供をワクワクさせるコンテンツがたくさん内蔵されています。子供の新たな興味の扉を開くことができるかもしれません。
環境を整えてテレビの世界をもっと楽しもう
テレビを見ること自体が子供に悪い影響を及ぼすのではなく、見せ方や関わり方が重要となってきます。テレビに対しての、親や家族の考え方をしっかりと定めることが大切です。テレビとの関わり方次第で、子供たちが学べることもたくさんあります。
大きな画面でテレビ番組を見ることができるポップインアラジンは、そんな子供たちにさらなる夢を与えてくれるかもしれません。